日経平均、インド株、中国株、原油相場に金相場!
数万円からはじめられる金融商品eワラント
一言で言ってしまうと、eワラントとは『権利』のことを言います。
ある商品(株式、為替など)を将来の一定期日(満期日)に、
特定の価格(権利行使価格)で買う、または売ることができる権利のことです。
こういってしまうと、先物と何がどう違うのか?・・・という疑問が当然の事浮かんでくると思いますが、
先物や株式と違う点は、
eワラントは株式と比べ実行ギアリング分値動きが大きく毎日時間的価値の減少がある。
ということになります。
「コール型」と「プット型」
eワラントは大きく「コール型 (Call)」「プット型
(Put)」のふたつに分けられます。
対象原資産の価格
が上がると「コール型」eワラントの価値が上がり、
「プット」eワラントの価値は下がります。
逆に、対象原資産の価格が下がると「コール型」eワラントの価値が下がり、
「プット」eワラントの価値が上がります。
つまり、株価の上昇局面では「コール」、下落局面では「プット」を買うことで利益を得ることができます。
株価が上昇 →
コールの価値が上昇!
株価が下落 →
プットの価値が上昇! |
それぞれのeワラントには、一定の項目があらかじめ設定されており
自分の戦略に適した回号を買うことで「リスク」と「リターン」を調整することができます。
たとえば、下のようなコール型のeワラント商品があったとしますね。
(どんな取扱商品があるのかは、ゴールドマンサックスのHP上で公開しています。
証券会社各社で口座開設後に確認するよりは、
ゴールドマンサックスで直接見たほうが分かりやすいです。)
・権利行使価格
2000 円
・満期日 2006/10/18
・実効ギアリング
6.44 (倍)
・デルタ 0.28
・プレミアム 28.44
(%)
「満期日」とは、eワラントの償還金(受け取り)が発生する日です。
「満期日」に「権利行使価格」を超えていない場合(コール型)
受け取りが発生しないので、
eワラントの価値は
0円になります。
今回の例では、2006/10/18 に株価の終値が 2000円以上でなければ
eワラントの価値はなくなります。
eワラントは、「満期日」までの期間であれば、デイトレードなど好きな形で売買することができます。
リスク回避のため、満期日までに取引を終えたほうが安全でです。
権利が行使される条件
|
市場価格(株価)が |
コール型 |
権利行使価格を上回っている場合 |
プット型 |
権利行使価格を下回っている場合 |
eワラント取引でよく出てくる言葉の解説
実効ギアリングとは
レバレッジ(てこ効果)の大きさを示しています。FX取引などでもよく使われる言葉で、
実際の投資額よりも大きな金額で勝負できることを示しています。
例えば、実効ギアリングが「10倍」のeワラントは、株価が3%の値動きをしたとき、
eワラントでは30%の値動きがあることになります。
ただし、実効ギアリングは、満期日までの期間など、その他条件によって変動するため、
1日〜1週間の短期の指標とするのが良いみたいです。
デルタ
eワラントにおけるデルタとは、値動きの連動性を示します。
連動性とは、株価が
100円動いたのに、eワラントの価格は 0.1円も動いてくれない!
デルタ値が大きいほど連動性が高く、値動きが細かいほどリスクは小さいです。
(連動性が高すぎると、ちょっと値下がりしただけでとんでもない損益につながることもあるため)
プレミアム
満期日までeワラントを保有する場合の長期投資向け指標。
満期日までeワラントを保有する場合、損益がゼロとなるためには、
原資産の価格が何%上昇したらよいか分かります。
「損益がゼロ」とは、eワラントの購入に1万円投資した場合、
満期日にそのまま1万円がそのまま返ってくることを言います。
販売価格と買取価格
・販売価格 =
投資家が購入する価格
・買取価格 = 投資家が売却する価格
(こちらがeワラントの現在値)
常に販売価格のほうが少し高く、この差を「スプレッド」(販売価格差)と呼びます。
注文
eワラントは
1,000単位でしか注文できません。ただ、株やその他先物商品に比べ、1ワラントあたりの
価格が非常に安いため、5円のeワラントなら
5,000円、といった感じで、とってもお手軽に勝負できます。
しかもミニ株に比べ値動きが大きいため、小さな力で大きな儲けを出すことも可能となるのです。
注文方式は、主に「指値注文」を使用します。
成行注文で買いたい場合には、大きめ金額を指定、
成行で売りたい場合には、より小さめの金額(0.01円)などで注文するとよいでしょう。
マーケットメイク方式のため、ザラ場に並ぶ必要もなく市場価格が動けば即約定してくれます。
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